ミカン科の常緑低木の果実で、日本が原産。温州ミカン、ポンカン、紀州ミカン、デコポン、シークワーサーなどの種類があるが、一般には温州ミカンをさすことが多い。温州ミカンは、果皮が薄くむきやすく、種の無いのが特徴。栄養的にはビタミンCに富み、100g中35mgも含むので一日に2~3個食べれば、カゼやシミ・ソバカスなどの予防につながる。
ミカンの酸味のクエン酸には、腸を整え血行をよくする働きがある。袋には食物繊維(ペクチン)、表皮の裏の白いスジにはビタミンB1、C、Pが含まれ、毛細血管を丈夫にし、動脈硬化や高血圧の予防につながる。
ミカンの皮の干したものを中国では陳皮と呼び、漢方では健胃、吐き気止め、咳止め、解毒、消化不良、腹部膨満感などに使われる。またこれらをお風呂に入れると、体の芯から温まり神経痛や冷え症を完全すると言われている。