コラム

【パイナップル】

原産はブラジルで、現在はハワイ、台湾、マレーシア、オーストラリア、フィリピンで多く栽培されている。日本へは19世紀オランダより渡来した。
糖分が主成分で、その大半はショ糖(砂糖)で、酸味はクエン酸とリンゴ酸である。ビタミンB1も多く、これとクエン酸との相乗効果で、体内に溜まる疲労物質のピルビン酸や乳酸を分解して、疲労防止や回復に役立つ。
一時期パイナップルダイエットが流行したが、これは含まれるブロメリンというタンパク質分解酵素の働きを利用したものである。事実、肉や魚料理の後に食べると消化吸収を高め、また下痢や消化不良を治す働きがある。特に豚肉料理に合わせると固い肉を柔らかくして風味が増す。