コラム

【さつまいも】

胃腸を丈夫にして五臓を肥やす。
江戸時代中期の大飢饉では、多くの餓死者がでた。しかしさつまいもを常食としていた薩摩藩(鹿児島)では、犠牲者が極めて少なかったと言われています。これを機にさつまいもが全国で栽培されるようになりました。以後凶作や飢饉の救済食として人々の命を救ったのです。
薬効からみても漢方では、「さつまいもを常食すると五臓を肥やす」と言われ、胃腸を丈夫にし、精力を養う働きがあるとされています。
実際にエネルギー源となるデンプンをはじめ、それを効率よく代謝して疲労回復に役立つビタミンB1、1本で1日の必要量のビタミンC、整腸作用に優れ便秘や大腸ガンの予防につながる食物繊維などを含み、まさに救済食としての条件を備えた優れものです。