コラム

【にんじん(旬10~12月)】

五臓を温め血を補い全身を滋養する。
中国の医学書では、「益あって損なし」と賞されて、五臓の働きを補う全身の活力剤とされていますが、これは薬用ニンジンのことで、現在食用となっているのは別の種類の植物です。
根の形が薬用ニンジンに、葉はセリに似ているためせりにんじん」とよばれ、おいしく食べやすいので17世紀からこちらがにんじんとして定着しました。
にんじんは内臓を温め、血を補い、全身を滋養するのに優れている。鉄分を多く含むので貧血や冷え性、虚弱体質、病後の回復に効果があります。にんじんのオレンジ色はβ―カロテンの色で、活性酸素を除去して老化や生活習慣病の予防になります。皮膚や粘膜を正常に保つビタミンA、カリウム、食物繊維なども多く含み冬の乾燥肌にもよいです。