コラム

【小豆(旬9月〜10月)】

日本人に起こりやすい水滞(むくみなど)を取り除く米と一緒に炊いて赤飯や小豆粥にしたり、あんにして和菓子の原料にしたりと、日本の食生活に欠かせない小豆。日本人の体質や気候風土に合っているからです。
小豆は利尿作用が強く、体内の余分な水分を排出する効果が高い。湿度の高い気候で暮らす日本人は、もともと水分発散が難しく、水滞の起こりやすい体質が多い。それを小豆が補って水分代謝を促してくれるのです。
古くから毎月1日、15日には小豆がゆを食べる風習があり、これは日本人に多い水滞を除き、赤い色が邪気を払うということで理にかなっています。
また胃腸を整え、熱を冷ますし、乾きを止めて潤し、腫れ物を消し、解毒作用など幅広い効果があります。夏に多くの水分をとった後の季節に良い食材です。