里いも~ヌメリが肝臓の解毒作用を助ける~
日本には稲より早くマレー半島から渡来。万葉集にも歌われており、山野に自生していた山いもに対して、里で栽培されたので里いもと名前がついた。別名タロイモ。
主成分はデンプンだが、サツマイモと比べると含有量は半分以下で、糖を燃焼するビタミンB1や食物繊維が多いので、太りにくくまたコレステロール低下作用もある。
特徴的なのはヌメリで、これは多糖類ガラクタンと食物繊維マンナン及びタンパク質のムチンが加わったもの。ムチンは肝臓の解毒作用を促進し、ガラクタンは脳の刺激物質の一部となる。食物繊維も多いので便秘や腸内の解毒の効果がある。
これからの時期芋煮会などでだされることの健康に非常に良いことである。
エダ豆~夏バテを乗り切る“緑の援軍~
エダ豆は大豆を未熟な内に収穫したもので、ゆでて食べる。
大豆と同じでタンパク質が豊富に含まれており(100g中11.7g)、これは卵に匹敵する。糖質が少ない変わりに良質の脂質が含まており、この脂質はニンジンやカボチャのカロテンの吸収を助ける。
夏のビールのおつまみとして定番だが、豊富に含まれるアミノ酸のメチオニンにはアルコールから肝臓を守る働きがある。新陳代謝や自律神経を調節するビタミンB1も多く、肩こり・便秘・倦怠感・神経痛・むくみにも効果がある。
エダまめには大豆にないビタミンCも多く、夏場には最適である。
またカロテンも大豆の40倍も含まれており、皮膚・粘膜の抗菌作用を増し、紫外線から目も守るという意味ではまさに夏に適した食べもの。加えてサポニンも多く、体内の過酸化脂質を押さえコレステロールを下げる働きもある。
旬の野菜 トマト~赤い色素成分リコピンは抗酸化物質として働く~
江戸時代にオランダ人からもたらされた。ビタミンCが豊富で、他にもカロテン、ビタミンB1,B2,B6、K、ナイアシン、葉酸、ルチンをはじめ、鉄やカリウムなどのミネラル類も多い。
ヨーロッパでは、「トマトのある家では胃病なし」と言われている。肉食の多い食生活の場合トマトに含まれているビタミンB6が脂肪代謝に有益である。
ルチンは動脈硬化を防ぎ、葉酸は貧血の予防になる。トマトの酸味は、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、コハク酸などの有機酸によるが、これらは気分壮快、疲労回復に役だっている。
最近トマトの赤い成分のリコピンが強い抗酸化作用があるのが判明し、癌、糖尿病などの生活習慣病の予防にも役立つと考えられている。
サクランボ
サクランボは桜桃(おうとう)とも呼ばれ、果実は丸みを帯びた赤い実が多く、品種によって黄白色や葡萄の巨峰のように赤黒い色で紫がかったものもある。
初夏の味覚の代表であり、主成分はブドウ糖などの糖質ですが、カリウム、鉄、リンなどのミネラル成分や、カロテン、ビタミンB1、B2、Cなども少しずつ含まれています。
また、酸味は、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸などの有機酸です。アメリカンチェリーの赤い色はポリフェノールの一種アントシアニンなどの色素です。
国産ものとアメリカンチェリーを比べると、一般的にビタミン類は国産もの、カロリーやミネラルはアメリカ産のものがうわまっているようです。
このようにミネラル、ビタミン、有機酸なども多いため、高血圧予防や、疲労回復に効果があります。また最近のアメリカの研究で、アメリカンチェリーのジュースには、歯垢の形成を阻害して虫歯を予防する成分が含まれている、と報告されています。
パイナップル
原産はブラジルで、現在はハワイ、台湾、マレーシア、オーストラリア、フィリピンで多く栽培されている。日本へは19世紀オランダより渡来した。
糖分が主成分で、その大半はショ糖(砂糖)で、酸味はクエン酸とリンゴ酸である。ビタミンB1も多く、これとクエン酸との相乗効果で、体内に溜まる疲労物質のピルビン酸や乳酸を分解して、疲労防止や回復に役立つ。
一時期パイナップルダイエットが流行したが、これは含まれるブロメリンというタンパク質分解酵素の働きを利用したものである。事実、肉や魚料理の後に食べると消化吸収を高め、また下痢や消化不良を治す働きがある。特に豚肉料理に合わせると固い肉を柔らかくして風味が増す。